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性交渉、男は満足女は不満!? 【いつまでも男と女】

アンケートに見る熟年の夫婦生活

男は満足、女は不満?! 文=大石修一


 少し古い調査であるが、2000年に財団法人日本性教育協会が実施した「中高年(熟年)の性に対する」興味深いレポートがある。
 その中で特に男女差が著しいのは、「性交渉のときに十分な肉体的満足感(オーガニズム・射精)が得られますか」という設問。男女ともに「あまり得られない」「得られない」と]回答した者を「不満足」としたときの男女別収集結果だ。

299.jpg 棒グラフをひと目見て明らかなのは、40歳代から80歳まで「常に女性は肉体的に不満である」ということ。実に男性の3~4倍にのぼる。特に50代で男女差がピークになっている。
 この結果だけを見ると男性は、「自身のテクニックや、時間が足りないからだ」と考え勝ちだが、はたしてそうなのだろうか。
 一方では、次のようなアンケート結果もある。これは「どのような性的関係を望むか」という質問の回答。男性のほうは「性交渉をもつ」が多くて、60代の後半になっても半数近くがそう答えている。でも女性で「性交渉をもちたい」との答えが半数を超えるのは40代の前半だけ。

300.jpg 女性は閉経という身体的な更年期がメンタルにも影響する。それを乗り越えてまで性交渉を続けようとする気持ちが無くなってくるというのが実態のようだ。男性は大きな転換点がないから、個人差はあっても欲求が下降しつつも継続する。こと「性欲」に関しては、女性の50代後半と男性の70代後半が同じぐらいで、20歳位の開きがあるという調査結果もあるほどだ。
 夫婦生活は夫婦間においてとても大切なコミュニケーション手段で、肉体的・精神的満足が円満な家庭を作る秘訣であろうが、男性にとって、女性の「更年期」という体の変化を充分に理解する必要がありそうだ。