読み物 - 突撃レポート - 一からの「もの作り」へのこだわり 自他ともに認める自遊人!?

一からの「もの作り」へのこだわり 自他ともに認める自遊人!?

宇田川 明信さん 所沢市北秋津在住(51歳)

ものを作るのが好きで、自分でやらないと気が済まないたち


 宇田川さんが自転車を作り始めたのは、大学時代。サイクリングのサークルに入ったこともあって、自分用や後輩のために作っていたのが、その後の仕事になってしまった最初からスローライフ。

自転車はフレームの設計から


 「私のやり方はなんでも一からなんです。自転車もフレーム設計から。車軸と地面の距離、乗る人の重心、そして目的は?それを元に設計し、材料を選んで、切って、削って、溶接して、アセンブルする。だから、すべて一品もの。フレームビルダーという言い方をする。たまに、変速機も作ったり。ときには、頼まれてキャンピング用のリヤカーを作ったことも」
 自転車作りは40歳ころまで続いた。月に1台ほどのペースだから、作ったのはおおよそ200台くらい。楽しみながらの仕事。「よくそれで生活してたなー、と、自分でも笑っちゃうほど」
 効率や営利という発想はハナからないらしい。自然の摂理に沿っているか、自分が面白いと思うか、がポイント。

ボランティアから、エネルギー作り


 1つの転機になったのは、95年の阪神・淡路大震災。約1ヶ月ほど、小さなボランティアの団体でいろんな活動に関わった。また2年ほど、身障者の世話をする団体にいたことも。
 その後は、言ってみれば「なんでも屋」。頼まれて、興味があれば引き受ける。自転車のあとけっこう手がけたのは、風力や太陽光の発電装置。太陽光発電は2階のベランダに据えてあるが、その他に自転車の荷台に付けたり、歩きながら発電するものも。キャンプなどに使う携帯用の太陽電池は欲しがる人がけっこういるとか。

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宇田川さんの城である作業場。時代物の旋盤、工具、自転車のパーツが所狭しと。

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太陽光のパネルの前の、廃材を利用した色を変えられるムードランプとヘッドランプにもなるライティング装置と携帯用太陽電池。宇田川さんのお手製。

温泉三昧!美味三昧!


441.jpg 宇田川さんの「こだわり」は酒や食べ物をはじめ種々に及ぶ。なかでも楽しみは、春は塩原、秋は乗鞍にい出かけ、人里離れた処で自分で掘る「温泉」。1週間ほども逗留し、山菜やきのこを採っては、自前の「玄米味噌」で先の肴に。星を眺めてCDを聴く。
 これからの興味は陶芸だとか。「それも、土から窯から釉から、全部1人でやってみたい。しかしその前にやることが多くて、いつになるやら・・・」
 はたして、スローライフ?
 作業場の壁には、書家から贈られたという「極貧」の書が。しかしまあー、なんと「贅沢」なライフスタイル!

(取材・文 杉山 健)

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