読み物 - 連載モノ - 熟年のつぶやき - 連載④山口君の「熟年のつぶやき」『熟年的デジタル思考のすすめ』

連載④山口君の「熟年のつぶやき」『熟年的デジタル思考のすすめ』

 テレビ放送も「地上デジタルに移行する」と盛んにインフォメーションしています。最近のNHKは、デジタルテレビでないと画面右上に「アナログ」という文字が出ています。まるで「この放送はアナログですよ・・・デジタルに早く買い換えて下さいね」と訴えかけているように見えませんか。
 デジタル化で得をするのは、デジタルに慣れ親しんだ若者たちだと考えている人がいるとしたら勘違いです。本当の意味でのデジタル化の恩恵を受けるのは、アナログ世界にドップリ浸かってきた熟年世代だと私は思います。
 だって、私たちのように、アナログのDNAが身体に残っているからこそ、デジタルの新しさに、いちいち感動できる特典があるわけでしょう。なまじデジタル文化の中で育ってきた世代には、この一つ一つの変化に熟年世代ほどの感動を覚えることが出来ないのですよ・・・気の毒ですが・・・。ボタン一つで色々な情報が手に入ることを当たり前としか考えられないなんて、もったいなくありませんか?
 今や、脳トレなんていう言葉があるくらい、脳の活性化が盛んに言われていますが、それには、デジタルは持ってこいでしょう!
 デジタルになることで、テレビからの情報量は何倍も増える。それに比例するように、リモコンスイッチのボタンの数も大幅に増加する。今現在でも、手にするリモコンのボタンで一度も押していないボタンがありませんか?そのリモコンの、一つ一つのボタンの役割を新しく知るだけでも、十分、脳トレになるのです。
 でも、ホントに大切なのは、家電製品などを含めた社会のデジタル化の方かもしれません。
 特に熟年世代にデジタル思考がお勧めです。私たちの年代になると何かと引きずってきたものがあるはずですが、それを断ち切ることが出来るのは、デジタル思考が一番です。
 若い時は、色々なことを引きずりながら葛藤することで成長していきます。若いときはアナログ的な人付き合いを出来るだけ多く経験すべきだし、させるべきです。
 しかし、その若い時の経験を熟年まで引きずってしまうと、恨み、辛みが憎悪となって肥大化してしまう。熟年離婚の種火がこれじゃないかと勝手に考えている私です。でも、そんな過去をデジタル化すれば、一つの思い出として整理整頓できるはず。
 熟年夫婦が今まで以上に仲良くなるには、過去をデジタル思考で整理して、前見て歩いていくことだと私は思います。今まで背負ってきた重たく感じる荷物は熟年世代の未来には、不要です。

コント山口君 本名:山口弘和

生年月日:1956年11月23日
出身地:埼玉県
サイズ:162cm68kg
コント作家、 タレント。「コント山口君と竹田君」でお笑いスター誕生(NTV)にて初出場優勝のデビュー。ゴールデンアロー賞新人賞(S59)・日本放送演芸大賞最優 秀ホープ賞(S59)・花王名人大賞(S60、S61)等を受賞する。最近は、舞台の演出や講演にも力を入れる。
公式ブログ:山口君のオヤジっ記 http://blog.livedoor.jp/yamaguchikunblog/
/* */