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美しい日本の12ヶ月再発見!1~2月編 【愛和の暮らし歳時記】

美しい日本の12ヶ月再発見⑤1~2月編
愛和の暮らし歳時記 詩人 山中茉莉


【正月と元旦そして松飾り】
 1年の最初の月のことを正月といい、1番最初の日を元旦といいます。元は始めのことで、年月日の始めを三元といいます。旦は日の出を意味しますので、厳密にいえば、三元の日の朝が元旦ということになります。
 古来、わが国では農作業の神としての性格を持つ年神(歳徳神とも)を「お正月様」と呼称してお迎えする民間信仰があり、松飾りは、お正月様の依代(よりしろ)、神様はこの門松を目印に降臨すると信じられていました。
 
【初詣と恵方参り】(1月1日)
 初詣は古くは「年籠(としごもり)」といって大晦日から元旦にかけて氏神に参籠する習わしがあったことに起因しています。また、初詣の1つで元旦の早朝に恵方の神社や寺に参拝する習わしを恵方詣でといいます。恵方は「吉方」のことで、毎年の干支によって決まっています。恵方を守る神様を恵方神又は歳徳神といいます。 

【七福神めぐり】(1月1日~7日)

 七福神信仰は室町時代に始まり、江戸時代に徳川家康への天海僧の進言(七福神を祭祀すれば七難即滅、七福即生間違いなし)により定着したといわれています。元旦から7日までの間に七福神を祀ってある神社や寺を巡拝して回り、開運を祈願します。また正月2日に七福神が乗った宝船の絵を枕の下に置いて寝ると良い初夢を見るといわれています。近くでは秩父七福神めぐりが人気を集めています。
 
【初水天宮】(1月5日)
 水天宮は安産祈願で知られていますが、所沢(久米)の水天宮では1月5日の大祭は参道にダルマ市が立ち、家内安全、商売繁盛を願って大勢の人で賑わいます。

【七草粥と小豆粥】(1月7日と15日)
 1月7日は江戸時代の五節句の1つ「人日(じんじつ)」で、この日に7種の若菜を摘んで七草粥を神様に供え、みんなで食します。この後の11日の鏡開きまでを大正月と称するのに対し、15日から20日までを小正月とし、15日に小豆の入った粥を神に供えみんなでいただきます。小豆粥を「望粥」「十五日粥」ともいい、鏡餅などを入れるところもあります。
 
【節分・立春の前日】(2月3日頃)
 節分の節は、季節の変わり目の節目、折り目の意味です。もともとは立春、立夏、立秋、立冬の前日、つまり四季の分かれ目をさす言葉で、1年に4回あるのですが、立春前の節分だけが、暦のことばとして残されました。節分に豆を撒く習慣は、中国の病気や災難を追い払う「追儺式」と、日本本来の邪気祓い「豆打ち」が融合したものといわれています。邪気を鬼に見立てて追い出したあとは、年齢に1つ足した数の豆を食べて1年間を禍いから守ります。

山中 茉莉 (やまなか まり)

詩人・脚本家。また、宝石文化研究、日本のフリーペーパー研究者としても幅広い講演活動を続けている。
大学・専門学校講師(マスコミ論)(芸術文化論)/ジャパンジュエリービジネススクール特別講師/日本音楽著作権協会会員/日本ペンクラブ会員/日本文芸家協会会員