読み物 - 生きる - 健康第一 - 【教えてドクターQ&A】小平市 国立精神・神経研究センター神経研究所

【教えてドクターQ&A】小平市 国立精神・神経研究センター神経研究所

Q物忘れや脳の老化を進めないようにするためにはどんなことに気を付ければいいのでしょうか?
Aまずは、今の脳の健康を調べておきましょう。バランスのとれた食生活と適度な運動は、脳の健康には欠かせません。

まずは脳ドックなどでMRIを撮影することをオススメします。脳の萎縮などは脳ドックで調べられますけど、記憶力検査までやっているところはあまりないのが問題ですね。高齢になって自動車の免許の書き換え時期に検査にひっかかって、物忘れに気づいても時すでに遅しということになってしまいます。心配な方は、「もの忘れ外来」や「精神科」、「神経内科」などの専門医を受診することをオススメします。

認知症と診断するにはその他どのような方法がありますか?
 脳脊髄検査で、髄液中の「リン酸化タウ」というタンパク質の量を調べますと、認知症で最も多いといわれるアルツハイマー病の診断ができます。脳脊髄検査でネックになるのは検査時の痛みですが、私どもでは、既に700人以上の方の脳脊髄液を採取している熟練医師が採血より細い針を使って、痛みをかなり軽くした方法で行っていますので、その点はあまり心配いりません。

認知症の予防に有効な方法は?
 バランスの良い食事と適度な運動を心がけましょう。中年の時期には食べ過ぎによる肥満に注意が必要です。一方、老年に入ると食欲低下による栄養不足にも気をつけなければいけません。

ココナッツオイルが認知症に効果があると聞きました。
 中鎮脂肪酸を多く含む食事をとることで血液中のケトンの濃度が上がり、脳機能が改善するといわれています。しかし、ココナッツオイルを少し摂取したからといってケトンが増えるとは限りません。
 私どもでは、健康な方からすでに認知症と診断された方まで、ケトンがしっかり上がるケトン食を試してもらっています。実際に効果が出て記憶力がよくなる方もいますので、ケトン食を続ければ、脳の老化を遅らせることができる可能性は十分考えられます。

研究協力者を募集しているそうですね。
 今、私どもの研究室では、脳化学検査、およびケトン食の研究に協力していただける方を募集しております。一度検査をしてみたい、話題のケトン食を試してみたいという方、ぜひ一度お問合せください。


回答者
国立精神・神経医療研究センター神経研究所
功刀(くぬぎ)浩 先生
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1986年東京大学医学部卒。国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第三部部長。医学博士、精神保健指定医、認定臨床栄養医、日本老年精神医学会専門医、指導医。精神科治療の中でうつ病と食事との関係性にいち早く着目し、精神栄養学の研究を続けている。早稲田大学、山梨大学客員教授。


国立精神・神経医療研究センター神経研究所 疾病研究第三部
tel. 042-341-2712 内線 5135
住所/小平市小川東町4-1-1 
受付/月~金 9:30~16:30
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