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糖尿病 その予防と治療の最新情報 今城内科クリニック

  日本国民の5人に1人は糖尿病の危険があるといわれ、もはや国民病の様相を呈してます。糖尿病の合併症の恐ろしさは私たちの知るところで、早期発見・早期治療が叫ばれています。そこで、糖尿病治療のスペシャリストとして評判の高い所沢市の今城内科クリニック院長、今城俊浩(いまきとしひろ)先生に、その治療と予防法について伺いました。

糖尿病とは?
 糖尿病はインスリンの作用が低下して血糖値が上がる病気です。糖尿病には1型と2型がありますが、今回は一般的な2型についてお話しします。2型にはやせ型とメタボ型があり、やせ型とメタボ型はそれぞれ糖尿病患者全体の1/3ずつの割合、残りの1/3はやせ型とメタボ型の混合で発症していると言われます。また、糖尿病は男性がかかりやすく、かつ高齢になるほどその割合が増えてきます。75歳以上の男性の4人に1人は糖尿病と言われています。
 やせ型糖尿病は、もともと遺伝的にインスリンの分泌が低下していることで起こるもので、肥満にならなくても発症します。メタボ型糖尿病は食生活や運動不足等の生活習慣の乱れにより、インスリンが分泌されているのに内臓肥満などが原因で効かなくなり、血糖値が上昇します。最近増加しているのがこのタイプです。

予防の基本は過食をしないこと
 糖尿病の予防の基本は、カロリーを必要以上にとらないことです。バランスのとれた栄養を必要量のカロリーでとることで、すい臓の負担は軽くなり、すい臓の能力は回復されます。特に気をつけて欲しいのは、炭水化物の過剰摂取。例えばラーメンとチャーハンのセット等の炭水化物の重ね食いは避けるべきです。炭水化物は総カロリーの50%以下になるよう心掛けましょう。果物は体に良さそうですが、最近の果物は甘く果糖やブドウ糖も多く含まれていますので、注意が必要です。
 糖尿病は自覚症状がないので、検診を受けることが大切です。最低でも年1回は受けましましょう。血液中のヘモグロビンA1cの値が7%を超えたら治療の対象とされています。生活習慣による糖尿病では、まず食事と運動の指導を基本としています。生活習慣を改善しないと、薬がやがて効かなくなるためです。

糖尿病治療薬の最前線
 尿病の薬は、作用点、効果の時間やその働きの強さなどに応じて主に7種類が使われています。SU薬と呼ばれるインスリンの分泌を促進する薬が従来は良く使われていましたが、低血糖や体重増加などから、現在ではあまり使われなくなりました。
 現在日本で広く支持されて、真っ先に使われるのはDPP-4阻害薬です。7年前に出た新しい薬ですが、この薬の特徴は、血糖値が高い時にのみインスリンの分泌を促すので副作用が少ないことです。去年、1週間に1度だけ飲めば良いタイプのものが発売され、忙しい方や生活が不規則な方には喜ばれています。
 また欧米で広く使われているメトフォルミン、メタボ型の糖尿病に効果が高いとされているSGL-T2阻害薬、腸管からの糖の吸収を抑えるαグルコシダーゼ阻害薬、この他にグリニド薬、ピオグリタゾンなどがあり、これらの薬を3~4種類組み合わせて処方することもあります。

継続した治療こそが大切
 忙しい方は、病院から足が遠のきがちですが、大切なのは途中で治療を止めない事です。場合によっては3ケ月ほどの長期の薬の処方もできますので、継続して治療をしていただきたいものです。

高齢者は特に運動を心掛けましょう
 規則正しい食事、睡眠、適度な運動は健康の基本です。そして高齢者の方は特に運動を心掛けて欲しいと思います。高齢になると筋肉が減少してきます。負荷をかけた運動を行って、筋肉量を減らさない事は、糖尿病予防にはもちろん、転倒予防などにも繋がり、健康寿命を伸ばす事にもつながります。


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今城内科クリニック院長  今城 俊浩 先生
大阪生まれ、群馬大学医学部医学科卒業。東京女子医大内分泌センター内科医局長、日本医大老人病研究所助教授を経て平成18年今城内科クリニック開業。
医学博士 日本内分泌学会(評議員) 日本神経内分泌学会(評議員) 日本心血管内分泌代謝学会(評議員) 日本糖尿病学会 日本甲状腺学会 日本内科学会 米国内分泌学会 米国糖尿病学会(ADA) CRH-ACTH研究会監事 内分泌代謝研究会運営委員


今城内科クリニック
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※こちらは2016年12月現在の情報です

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