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気になる症状Q&A 所沢市 さけみ眼科

Q糖尿病で通院しています。ドクターから、眼科で検査を受けるように勧められました。
A糖尿病による合併症は腎臓や神経以外に眼に現れ、糖尿病網膜症もその一つです。ぜひ受診してください。

 糖尿病網膜症は50~60代における失明原因の第一位で、自覚症状が現れたときには既に失明の危機に瀕した状態である事も多い恐ろしい病気です。糖尿病の診断基準とされるヘモグロビンA1cの数値が7%を超えると、糖尿病網膜症を起こしやすいとされています。

どうして糖尿病は網膜症を引き起こすのですか?
目の構造.jpg
 目の奥には網膜というカメラのフィルムにあたる膜があり、ここには多くの毛細血管が分布しています。糖尿病患者の血液は糖分を多く含み粘性が高いため、毛細血管を詰まらせたり、血管壁に負担をかけたりします。その結果、出血したり、血管から血液中の成分が漏れ出したりします。さらに進行すると血管が詰まって、酸素や栄養が行き届かなくなります。そうなると壊れた血管の周囲に出血しやすいもろい血管(新生血管)が増殖していき、硝子体への出血を起こします。このような状態になる前に、糖尿病網膜症を見つけることが大切になってきます。

治療法を教えてください
 先ずは、内科的に血糖値をコントロールすることが第一です。眼科的には従来は、レーザーにより悪くなった部分を焼き固める方法を中心に行われていました。しかし最近、網膜内の毛細血管から血液成分が漏れ出す働きを抑える、VEGF阻害薬(抗血管新生薬)の眼内への注射による治療がおこなわれるようになりました。網膜の腫れを抑える画期的な治療法で、レーザーによる治療と組み合わせて行われています。

他に生活習慣病が原因の目の病気はありますか?
 高血圧や動脈硬化が原因で起こる網膜静脈閉塞症という病気があります。動脈硬化が起こると、網膜内の動脈と静脈が交叉している部分で、動脈が静脈を圧迫して静脈内の血流が滞り血液が凝固し血栓ができ静脈が閉塞します。すると閉塞した上流の部分の網膜へ血液や水分が漏れ、眼底出血を起こしたり、網膜が腫れたりします。それが網膜の中心部の黄班に及ぶと視力低下を起こします。
 この病気も糖尿病網膜症と同様な、VEGF阻害薬やレーザーによる治療が行われます。
 
静脈.jpg
 糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症等は、早期治療がとても大切で、適切に対処すれば、失明という最悪の事態は回避できる可能性が高まります。糖尿病や高血圧、高脂血症などを甘くみないで適切な治療を行うとともに、そのような方は特に定期的に目の検診を受けて目の健康を守っていただきたいものです。


回答者 
さけみ眼科院長
酒見文人先生
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昭和63年3月 防衛医科大学校卒業。
防衛医科大眼科学教室入局。以後、防衛医大病院、自衛隊中央病院、自衛隊福岡病院、福岡日赤病院などで研修を重ねる。  平成6年11月 所沢市狭山ヶ丘にさけみ眼科開院。医学博士、日本眼科学会認定眼科専門医。



さけみ眼科
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※こちらは2016年12月現在の情報です