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気になる症状 Q&A さけみ眼科

Q.白内障が進行して見えづらくなってきました。早めに手術した方がいいですか?(73歳男性)
A.日常生活に不便を感じたら手術をおすすめします。我慢しないで、体が元気なうちに手術をしましょう。

白内障とは
 白内障は、カメラのレンズに相当する、本来透明なはずの水晶体という組織に濁りが生じて、網膜に鮮明な像が描けなくなる病気です。濁りの範囲は少しずつ拡大し、濁りの濃さも進んで、それとともに徐々に見づらさがひどくなっていきます。白内障の大多数を占める加齢白内障は、白髪や肌のシワと同じで、歳とともに誰にでも起きる変化です。
 検査で白内障が発見されても、患者さん自身が苦にならなければ、慌てて治療する必要はありません。ただし実際には、60歳を過ぎるあたりから自覚症状を訴え、治療を希望する人が増えてきます。

白内障の治療は手術以外ない
 白内障の治療は手術で濁った水晶体を取り除き、眼内レンズという人工のレンズと交換する以外には方法がありません。白内障の手術は、超音波で水晶体を砕く方法が開発され、眼内レンズも改良されたので、今ではわずか3ミリ程度の切開で行うことができるようになりました。その結果、術後の回復が早まり安全性も高まりました。

眼鏡不要の多焦点眼内レンズ
 白内障手術で用いられる眼内レンズは、単焦点レンズを使用することが一般的です。しかし手術後はピントを合わせる調節力が失われるために、眼内レンズを遠方視力を重視した度数を選択すると、近くを見るときは老眼鏡が必要になり、近くを裸眼で見えるように度数を選択すると、普段の生活でも多くの時間、メガネが必要になります。そこで、遠くも近くもメガネなしで見たいという要望に対して開発されたのが多焦点眼内レンズです。
 多焦点レンズを使った治療は先進医療に指定されています。先進医療とは厚生労働大臣が医療技術ごとに定めた施設基準を満たす医療機関だけが行うことができます。これらの医療技術は安全性や効果は確立しているものの、健康保険の適用が認められていないため、医療費は全額自己負担しなければなりません。しかし、当院のように、先進医療施設に認定された施設で治療をすると術前術後の診察に保険が適応できます。また、民間の医療保険(生命保険)の「先進医療特約」の対象になりますので、医療費負担が軽減されます。

白内障の手術が困難な場合
 水晶体の固定が弱い方(落屑症候群の方、外傷後の方等)、奥目の方で、白内障の程度が強くなってから手術を行う場合は、かなり難易度が高くなってしまいます。
 また手術は通常局所麻酔で行いますが、認知症の方など、安静を保てない場合は全身麻酔でないと手術ができません。
しかし高齢で全身麻酔のリスクが高ければ、結局は手術できないと判断されます。
 その他糖尿病の血糖コントロールが不良の方は、傷の治りが悪かったり、感染症のリスクが高いため、血糖コントロールが良くなってから、手術をします。
 白内障手術を受けられた方は、明るくきれいに見えるようになったと感激される方が多いです。病を患って、白内障手術を受けたくても受けられない、その結果身体も眼も不自由になってしまう、そういう状況を作らないためにも、元気なうちに手術されるとよいでしょう。

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回答者
さけみ眼科院長 酒見 文人 先生
昭和63年3月 防衛医科大学校卒業。
防衛医科大眼科学教室入局。以後、防衛医大病院、自衛隊中央病院、自衛隊福岡病院、福岡日赤病院などで研修を重ねる。  平成6年11月 所沢市狭山ヶ丘にさけみ眼科開院。医学博士、日本眼科学会認定眼科専門医。


さけみ眼科
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※こちらは、2017年12月現在の情報です