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シリーズ 健康長寿への道1

食生活の改善で生活習慣病を予防
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 健康への取り組みは人生の目的ではありませんが、これから先も自分らしい生活を楽しむための、いわば投資のようなもの。そこで、「健康」を人生の中で位置づけて考え、健康寿命を延ばすための情報をシリーズでお届けします。今回は、生活習慣病と密接な関係がある食生活の要点をお伝えします。(指導 入間市健康福祉センター 保健師 島田英子さん、企画・構成 生活習慣病予防士 高橋牧子)

お腹に溜まった内臓脂肪は、危険信号
 内臓脂肪の蓄積が高血糖・高血圧・脂質異常を招き、それらが重複している状態をメタボリックシンドロームと言います。一つひとつのリスクは軽いにもかかわらず、こうした因子が複数集まることで動脈硬化が一気に進みます。動脈硬化が進むと、血液が流れにくくなってしまい、自覚症状はないものの、糖尿病や高血圧症など、次々に体に異常をきたします。
 「お腹がポッコリ」「ベルトがきつくなった」など、日常の何気ない状態が危険を示すシグナルと考え、まずは食生活を見直してみましょう。

バランスのとれた食生活を
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 食べ方のちょっとした工夫や上手な選び方のコツを知ると、無理なく脂肪ダウンが出来ます。「早食い、大食い、ながら食い」は、どれも肥満を招く原因なので要注意。また同じくらいの量を食べても、選ぶ素材、調理法でエネルギーの量には差が出ます。
 食事の基本は、主食(ごはん・パン・麺)、副菜(野菜・きのこ・いも・海草料理)、主菜(肉・魚・卵・大豆料理)を1日3食バランスよくしっかり摂る事。高齢の方は低栄養にならないよう気をつけましょう。
 一般的に、1食分のご飯の適量の目安は100~150g、茶碗1杯程度です。ご自身の茶碗で量を確認してみましょう。夫婦二人なら1食1合弱となります。副菜は1日350gは摂りましょう。目安は小鉢5皿分です。副菜を摂りづらければ、具沢山の味噌汁がおすすめです。主菜は、魚、肉、大豆料理などのうち1皿が1食分の目安です。1日3皿のうち、豚肉であれば脂肪の多い部位を避けて、赤みの多いもも肉やひれ肉のような低脂肪で高たんぱくの部位を使うと脂質・エネルギーがダウンできます。
 また、1日の適正なアルコール量は、男性20g、女性10gです。男性の場合、アルコール度数15%の日本酒で1合(180ml)、度数5%のビールで中瓶1本(500ml)、度数12%のワインならグラス2杯程度が適量。そして週に2日は、お酒を飲まない休肝日を設けましょう。

高齢者の病気は壮年期に始まっている
 がん・脳卒中・心臓病は、日本人の死因の半分以上を占めていますが、その原因は、壮年期からの生活習慣にあるといっても過言ではありません。生活習慣病は気づかないうちに進行し、狭心症や心筋梗塞、脳卒中など、恐ろしい疾患を引き起こします。
 バランスのとれた食事は健康長寿への第一歩。食生活を今一度、見直しましょう。


※こちらは2018年1月現在の情報です