連載 小さな旅 - 赤城自然園

赤城自然園

東洋有数のシャクナゲ園
山野草が咲き競う癒しの森


全ての生き物がのびのび育つありのままの自然を再現

 群馬県赤城山と言えば国定忠治で有名だが、今回訪れたのはその西麓にある「赤城自然園」。標高600~700mに位置する約120㌶(開園エリアは約60㌶)の広大な森を、旧セゾングループのメセナ活動の一環として、膨大な手間と資金を注ぎ、ありのままの自然を体験できる自然園として整備された。北関東に生息する植物や昆虫のほとんどを、自然に近い形で観察することができる。高山でないと見ることのできない植物も多く、山野草愛好家にとっては、たまらない魅力だろう。またここは、全国におよそ60ある「森林セラピー基地・ロード」の一つで、ここで森を楽しむことで、リラクゼーション効果や免疫機能改善が期待できるという。
 訪問した時期は、4月初旬。アカヤシオ、カタクリの花が開きはじめ、小川にはミズバショウの花が咲いていた。これから迎える、4月下旬から6月初旬までの時期は、本格的な花の季節となる。
 4月下旬より、シラネアオイ、ヤマシャクヤク、シロヤシオが咲き始め、東洋有数の規模を誇るシャクナゲ園は例年4月下旬頃から見ごろとなり5月中旬にピークに。人気の高いハンカチノキが楽しめるのもこの時季。5月下旬頃にはヤマツツジ、レンゲツツジ、エビネ、などが見ごろになる。そして、6月上旬、春の開園の最後を飾るのは、「森の貴婦人」オオヤマレンゲだ。また、園内の小川を、サクラソウ科のクリンソウが彩る。

 園内をほぼ一周すると、約5Km。遊歩道は、傾斜が少なくバークとよばれる樹皮が敷き詰めてある。適度な弾力があり、膝への負担が少なく歩きやすい。園内マップや標識も用意されているので、思うままに自由に散策できる。飲食施設はないのでお弁当持参で、歩きやすい靴と動きやすい服装での来園をおすすめする。

ヤマシャクヤク
5月上旬~5月中旬
ぽってりとして白く可憐な花。秋には、この美しい花とは対照的でグロテスクにも見える赤と茄子紺の実をつける。
シラネアオイ
4月下旬~5月中旬
別名「山野草の女王」。一般的には1,000m以上の高地に咲くが、赤城自然園では1,000株以上も群生する。GW頃に見ごろを迎える。
ヤマブキソウ
4月下旬~5月中旬
花姿がヤマブキに似ているが、ヤマブキとは科も違い分類上縁はない。林内でも比較的明るい場所にを好む。

 赤城自然園に訪問した際に、立ち寄りたいおすすめスポットを2つ紹介しよう。ひとつは「川魚グルメ館 くるま」。赤城山の豊富な湧水を利用して、マスやイワナを養殖。その場で釣って、塩焼きや刺し身で味わえる。わさびやクレソン、セリ等も栽培していて、サラダでいただくこともできる。
 もうひとつは、「こんにゃくの里 道の駅こもち」。物産館では特産のこんにゃくを始め、地元で穫れた新鮮な野菜やきのこ、果物、土産物等がずらり。特に野菜は、市価よりも安い値段で求めることができる。土・日は、足湯のサービスも。また、裏手の旧街道は、「白井宿」と呼ばれ、土蔵造りの風情ある町並みが残る。こちらも是非寄ってみたい。

こんにゃくの里 道の駅こもち
群馬県渋川市白井2318番地1
TEL.0279-60-6600
ホームページ
川魚グルメ館 くるま
群馬県渋川市赤城町溝呂木390
TEL.0279-56-2673
ホームページ
白井宿の街並み
群馬の観光情報


赤城自然園
交通:
 車:関越自動車道:赤城ICから約10分 駐車場400台(無料)
 電車:JR上越線:渋川駅からタクシーで約20分 ※バスの運行はなし
料金:大人:1,000円(セゾン・UCカードのご提示で本人のみ500円)
   小人:300円(小学生~高校生)
開園時間:9:00~16:30 ※入園は15:30まで  
開園期間: 春 : 4月03日(金)~06月07日(日)
      夏 : 7月10日(金)~08月23日(日)
     初秋 : 9月11日(金)~10月04日(日)
     晩秋 :10月16日(金)~11月15日(日)
ホームページ:http://akagishizenen.jp/ ◎イベントの開催日程なども確認できる。


 (写真・文:山本英二)

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