連載 小さな旅 - 鳩ノ巣渓谷

鳩ノ巣渓谷

奥多摩の身近な秘境
巨岩や奇岩が連なる
豪快な渓谷美

鳩ノ巣渓谷
住所:東京都西多摩郡奥多摩町棚沢
アクセス:JR青梅線 鳩ノ巣駅より徒歩10分
問合せ:奥多摩町産業観光課
電話: 0428-83-2295
奥多摩観光協会HP

 鳩ノ巣渓谷は多摩川の上流にあり、JR青梅線「鳩ノ巣」駅より、歩いてわずか10分。電車で行ける身近な秘境だ。渓谷に沿って歩道が整備されているので、上流の白丸ダム方面までの散策コースがおすすめ。約40メートルの断崖の下、巨石・奇岩の間を多摩川が流れるワイルドな渓谷美は、夏の暑さも忘れさせてくれるだろう。
 「鳩ノ巣」という名前の由来について説明しよう。江戸時代、明暦の大火で荒廃した江戸の復興のために奥多摩の木材が多数伐採された。木材は多摩川を通じて江戸に運ばれ、この渓谷付近には人夫が寝泊まりする飯場小屋が建てられ、また水神社が祀られた。この水神社に二羽のハトが巣をつくり、それを村人達が霊鳥として愛護したことからこの地は「鳩ノ巣」と呼ばれるようになったそうだ。
 エメラルドグリーンの水をたたえた白丸ダムは、昭和38年に作られた東京都交通局の発電用ダム。平成13年、国土交通省が魚道を新設し、多摩川に生息する魚の往来が出来るようにした。高低差約30㍍、全長は約330㍍で魚道としては、日本最大級のもの。長いらせん階段を下り、地下のトンネル部を見ることができる。夏休み期間は毎日公開されている。
 さらに上流のもえぎの湯は、古生層より湧き出る奥多摩温泉の湯が楽しめる日帰り温泉。露天風呂からは氷川渓谷が望め、歩き疲れた身体を休めるのには最適だ。

鳩ノ巣渓谷 双竜の滝
白丸ダム 白丸ダム魚道管理棟
東京都西多摩郡奥多摩町白丸 
開館日:4月〜11月の土日祝
(夏休み期間は平日を含め毎日開館)
問合せ:東京都交通局車両電気部発電事務所
電話:0428-78-8567
魚道へ続くらせん階段

トンネル内の魚道
奥多摩温泉 もえぎの湯
東京都西多摩郡奥多摩町氷川119-1
JR奥多摩駅より徒歩10分
営業時間:9:30~21:30(7~9月)
料金(2時間):大人780円 小人410円
定休日/月曜日 ※月曜日が祝日の場合は翌日
電話:0428-82-7770
ホームページ

 (写真・文:山本英二)


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