旬・彩・美・食 -11-

~みかん~

皮まで栄養満点
旬のみかんは体にいいことだらけ

お正月には「コタツにみかん」が定番イメージでしたが、近年、若者のみかん離れがあるそうです。そこで見直してもらいたい、ミカンのパワー。通常口にしている温州みかんは、旬を迎える冬場に食べると最も効果を発揮します。ビタミンCが豊富で風邪予防にピッタリ、2個で1日の必要量が摂取できます。女性に嬉しい美肌効果もあります。また、クエン酸やミネラル分も豊富なので、疲労回復や便秘の解消にも効果あり。疲れたなぁと思ったら、みかんで一息つきましょう。美味しいみかんは、中身がよくつまっていて皮の艶がよいもの。皮が薄く適度に扁平な形のものを選びましょう。
果実はもとより、皮や袋、皮の内側の白いすじ部分にもそれぞれ栄養が含まれています。また皮の部分は、漢方では「陳皮」と呼ばれ、薬として利用されています。陳皮の作り方は、とても簡単です。ワックスがけしたものもあるので、皮をむく前にお湯で表面を良く洗い、一週間位かけて風通しの良い日陰でカラカラに干すだけ。用途に応じて細かく刻んで薬味や香辛料に、また煎じて飲んだりできる利用価値が高い食材です。