伊香保温泉

　急傾斜地に作られた石段の両側に、みやげ物屋、温泉旅館、遊技場が立ち並ぶ。この石段は、全部で365段あり、伊香保温泉のシンボルとなっている。その風情は、どことなく懐かしい、古き良き昭和の香りを感じさせてくれる。階段の中央には、温泉の水路があり、そこから、各旅館に引き込まれている。足元に隠れている干支を探しながら行くのも一興だ。
伊香保温泉は、その歴史は古く、万葉集にもその名が登場している。明治時代以降は竹久夢二、徳富蘆花、夏目漱石、萩原朔太郎、野口雨情など文人が多く訪れた。大正ロマンを代表する美人画で有名な、竹久夢二伊香保記念館、小説「不如帰」で有名な明治の文豪、徳冨蘆花の記念文学館がある。
伊香保温泉に来たなら、ぜひ訪れたい絶景ポイントが2つある。一つは、伊香保ロープウェイの山頂駅にある上ノ山公園のときめきデッキ。赤城山･谷川岳を一望する壮大なパノラマは、まさに絶景。さらに、１０月３１日～１１月９日は、夜間運行され、ライトアップされた紅葉とともに夜景も楽しめる。もう一つは、紅葉の名所「河鹿橋」。カエデやクヌギ、モミジなどが色づき、夜間はライトアップされ、ひときわ鮮やかに浮かび上がってくる。

渋川市伊香保町伊香保558-1
TEL：0279-72-4656
休業 : 年中無休（点検休あり）
料金 : 大人 往復 800円、片道480円
営業時間 :8：40から17：15