旬・彩・美・食-12-

~いちご~

フルーツの中で圧倒的人気
実だと思っていた部分は茎だった!

冬から春にかけ青果売り場の多くの面積を占め、店頭にはほんのり甘い香りが漂います。とちおとめ・あまおう等が人気ですが、100種類以上と品種が豊富。真っ赤で可愛らしい外見と春に咲く可憐な白い花も魅力で、子供から大人まで愛されている苺はバラ科の多年草。メロンやスイカと一緒で実は野菜の仲間です。
実だと思って食べてい部分は「偽果」と呼ばれ、茎の先が大きく膨らんだ物。種だと思っているツブツブが「実」で、その中に種が入っています。ヘタの先が白くなっているのを農薬と勘違いされがちですが、これは生育が良い状態におきる「健康な苺」の証拠です。
注目すべきは、栄養効果。ビタミンCはレモンやグレープフルーツより多く、風邪予防や疲労回復に最適。ポリフェノールの一種のアントシアニンも豊富で、視力低下や眼精疲労にも効果抜群。ペクチンと呼ばれる食物繊維によって腸内乳酸菌が増える事で、コレステロール値の低下や便秘解消にも役立ちます。
熱を加えずそのまま食べるのがお勧めで、低カロリーなので食後のデザートとして、また苺狩りなどで一気に沢山頂いても安心な食材です。