消費増税で注目される 電子マネー その特徴と 選び方

消費増税とポイント還元
最近「キャッシュレス決済」という言葉をよく耳にするようになった。今秋予定されている消費増税。その増税に際して政府が新たに導入する経済対策があるのをご存じだろうか? 消費税を10%に引き上げた後、電子マネーやクレジットカードなどのキャッシュレス決済を使った場合には購入額の最大5%を還元するというものだ。
電子マネーのメリット
「カードは使わない、現金主義」という方も多いだろうが、そのような人は損をするという状況になりかねない。「カードだと使い過ぎる、金額を把握できない」と懸念するむきもあるかもしれないが、電子マネーは原則として、予めチャージ(入金)しないといけないので、そのような心配はあまりしなくていいだろう。むしろ、現金を数えなくて済む、紛失盗難時にも補償される(補償されない電子マネーもある)、割引やポイントがあるなどメリットが際立ってくる。現に、高齢者の間でキャッシュレス決済が予想外に広がっていて、70歳代以上の電子マネー平均利用額は直近5年間で87%増え、伸び率は全世代の平均(58%)を上回っている。
電子マネーの選び方
最近は雨後の筍のごとく、様々な種類の電子マネーが登場している。では、どんな種類の電子マネーを使ったらいいのだろうか? スマホで使う事を前提とした電子マネーも多いが、シニア世代でも使いやすいのはやはりカードタイプのものだ。使う種類が多すぎると金額の把握がしづらくポイントも分散してしまうので、2~3種類に絞りたい。
ほとんどの人が1枚は持っていると思われるのが、SuicaやPASMO等の交通系の電子マネー。移動でもお買い物でも同じ電子マネーが使えるというのは、わかりやすくて使い勝手が良い。注意してほしいのは、記名式にするということ。紛失・盗難時に補償されるからだ。
加えて確保しておきたいのが、普段の買い物でよく利用するお店で使えるもの。良く利用するスーパーが、ヨーカドーやセブンイレブンというのならnanaco(ナナコ)、イオンであればWAON(ワオン)など、それぞれに独自の割引やポイント還元があるので、上手に利用すればかなりお得になる。他に利用店舗数が多い電子マネーは楽天Edy(エディ)、iD(アイディ)等がある。あなたの用途に応じて、賢く選びたい。