夏のお出掛け さいたま 緑の森博物館

 埼玉県立狭山自然公園内、狭山湖の北側、狭山丘陵の一角に位置し、総面積85㌶の広大な面積を擁する。屋内に展示する博物館ではなく、狭山丘陵の自然や雑木林そのものを展示物としている。敷地内には丘陵地が浸食されて形成された谷状の地形である谷戸(やと)と呼ばれる、大谷湿地、西久保湿地、八幡湿地の3つの湿地をはじめ、ため池や雑木林、竹やぶ、植樹林等の豊かな里山の自然があり、今では希少となった多様な動植物が生息している。
 ここを訪れたら、先ず案内所へ行ってウォーキングマップをもらおう。今咲いている花や観察できる動物等の情報を教えてもらうと、より楽しく観察できるだろう。適度な高低差と変化に富んだ約20分から2時間のモデルコースが設定されていて、体力に応じてコースを選ぶことができる。
 7月から8月にかけては花の季節。ヤブカンゾウやチダケサシ、ヤマトラノオ、ホトトギス、オオバギボウシ、ヤマユリ等の山野草と出会う事ができる。
 定期的な自然観察会や稲作体験教室、雑木林体験教室も開催されている。