深川

江戸の庶民文化が 花開いた 情緒あふれる下町

清澄庭園
東京都江東区清澄3-3-9
問合せ/℡03-3641-5892(清澄庭園サービスセンター)
交/都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線
「清澄白河」駅より徒歩3分
公開/9:00~17:00
休/年末年始
入園料/150円
ホームページ

由緒ある寺社と下町情緒
およそ400年ほど前は葦の生い茂る海辺の荒地だったという「深川」。江戸慶長年間に深川八郎右衛門により開拓されたことから「深川」と名付けられた。その後、寺院の移転建立などが進み多くの庶民が移住したことで、江戸の庶民文化の花が開いた。
清澄庭園は、池の周囲に築山や名石を配置した回遊式林泉庭園。下総国関宿藩主久世家の下屋敷だったが、明治時代三菱財閥の岩崎家へ渡り、回遊式築山泉水庭園として完成された。多くの野鳥が集まり、見事な黒松が池の周囲を覆う。ここよりほど近くの「深川江戸資料館」。建物の中に江戸末期の深川の町並みを再現され、江戸時代へタイムスリップしたようだ。各家の中には生活道具類が配置され、庶民がどのような生活をしていたかリアルに体現できる。
古くより「深川のお不動様」と親しまれてきた「成田山深川不動堂」は、大本山成田山新勝寺の東京別院。不動明王の彫刻や精巧な天井画「大日如来蓮池図」などは必見。2時間ごとに行われる読経と太鼓が大迫力の護摩祈祷も見学できる。また、深川不動堂と隣り合わせるように建っている「富岡八幡宮」は江戸の三大祭り、神輿を担いで水をかけながら街を練り歩く「深川八幡祭り」で有名だ。
深川に来たなら、名物「深川めし」を是非。あさりたっぷりの、江戸庶民が愛した素朴な味わいだ。

深川江戸資料館
東京都江東区白河1-3-28
TEL:03-3630-8625
交通/都営地下鉄大江戸線・東京メトロ半蔵門線 「清澄白河駅」より徒歩で3分
開館/9:30~17:00
休/第2・4月曜日(祝日除く) 年末年始
料金/大人400円 小・中学生50円
ホームページ
深川江戸資料館
深川不動堂
東京都江東区富岡1-17-13
交通/都営大江戸線・東京メトロ東西線 「門前仲町駅」より徒歩2分
ホームページ
富岡八幡宮
東京都江東区富岡1-20-3
TEL:03-3642-1315
ホームページ
伊能忠敬像
(富岡八幡宮境内)
「深川宿」の深川めし
深川宿 本店
東京都江東区三好1丁目6-7
TEL:03-3642-7878
休/月曜日
ホームページ

(写真・文:山本英二)