岩槻

人形のまち岩槻 日本初の人形専門公立博物館

さいたま市岩槻人形博物館
さいたま市岩槻区本町6-1-1
℡.048-749-0222
交/東武アーバンパークライン(野田線)「岩槻駅」から徒歩約10分
開館時間/9:00~17:00(入館は16:30まで)
休/月曜日(休日の場合は開館)、年末年始
入館料/一般¥300円、高校生・大学生・65歳以上¥150円
小学生・中学生¥100円
https://ningyo-muse.jp/

 

 

日本有数の人形の産地

さいたま市の東部に位置する岩槻区(平成17年編入)。江戸時代には城下町として、また日光街道の宿場町として大いに栄えた。岩槻や春日部など埼玉県東部地域は箪笥など桐工芸の産地であり、加工の際に出る大鋸屑を使い、人形作りが始まったものと考えられている。大正時代以降には本格的な産地となり、高度経済成長期にはピークを迎え、日本の人形産業を支えた。現在でも、街のあちこちで人形店や工房の看板が目に留まり、「人形のまち」の風情を感じさせてくれる。
「さいたま市岩槻人形博物館」はこの岩槻区に日本初の人形専門公立博物館として、今年2月に開館。日本画家で人形玩具研究家の西澤笛畝(にしざわてきほ 1889〜1965)コレクションをはじめ、江戸期を中心に全国各地の日本人形を収蔵。常設展では、これらの人形を見る事ができる他、人形作りの材料や道具も展示され、岩槻に伝わる人形作りの技も紹介している。それぞれの人形をじっくり見ると、その精緻さ、高度な職人の技に驚かされ、日本の誇るべき文化そのものだと改めて感じさせられる。
博物館に隣接して建てられた「にぎわい交流館いわつき」では、お土産やカフェがあり、博物館の展覧会と関連したイベントが開催。また博物館の近くには、岩槻城址公園、時の鐘、藩校・遷喬館など城下町岩槻の面影を残すスポットも点在する。一緒に立ち寄るといいだろう。

 

①コレクション「犬筥」 江戸時代 一対
 開館記念名品展「雛人形と犬筥・天児・這子」(7月11日~8月23日)の目玉として、企画展示室に展示
②コレクション「御所人形」 裸童 江戸時代 一体
 (7月11日~8月23日まで常設展示室で展示)
③にぎわい交流館いわつき
 さいたま市岩槻区本町6-1-2
④岩槻城址公園
 さいたま市岩槻区太田3-4 ℡048-757-9122
⑤時の鐘
 さいたま市岩槻区本町229-1
 見学は24時間可能
⑥岩槻藩 遷喬館(せんきょうかん)
 さいたま市岩槻区本町4-8-9
 開館時間/9:00~16:30 見学無料
 休/月曜日(休日の場合は開館)、年末年始