CASE 6 入院に必要な保証人がいません

一人暮らしの男性です。今度入院して手術することになりました。しかし、入院に必要な保証人を頼める人がいなくて困っています。離婚した妻との間に2人の子供がいますが、拒否されてしまいました。(所沢市 68歳男性)

個人に代わり身元保証を
行っている組織もあります

少子高齢化、核家族化が進んでいる事もあって、質問者様のような悩みを持つ方が増加しています。このような人のための、身元保証を行う組織も増えてきました。保証人の基本的な役割は「金銭の債務保証」と「身元引受」です。緊急時の連絡先、亡くなられた際の身柄引き取り、治療方針や各種治療・手術の同意及び延命治療に関する諾否、未払入院費、家賃滞納金がある場合の債務保証などを行います。
私が所属している「NPО法人きずなの会」もその一つです。きずなの会では弁護士法人名城法律事務所とともに20~100歳代の方の保証人業務や様々な支援を行っています。
ご契約後弁護士事務所で相続人調査をさせていただきますが、全く身寄りのない方は1割にも達しません。しかし相続人という親族がいても、十二分に協力ができないのが現状なのです。お元気であるうちは、動けなくなってからの身の回りのことや、入院した後の生活など考える方はほとんどいないでしょう。しかし自分自身が動けなくなった時、救急搬送等の緊急時に誰が保証人として動いてくれるかを自分の意志で決めておくことは重要です。

生活支援、葬送支援も

きずなの会には今まで累計約13000名の方がご契約をされています。身元保証以外にも入院時の手続きや持ち物の準備、受診のお付き添い、各手続(自立支援医療、生計困難者の減免境界層措置、介護や医療の負担限度額、入所申込など)、自宅の解約や売却処分、最期の駆けつけ、葬儀や納骨、あとの始末、弁護士法人では金銭管理や遺言作成や執行者、後見人申立手続き代理、後見人業務、相続手続き等も行っています。
「身元保証人」は責任を一緒に負うと同時に、安心安楽を一緒に考える「家族のようなもの」です。相談しにくいことも遠慮なく相談してください。枠にとらわれずに皆様を支えていきたいと思っております。

回答者
NPO法人 きずなの会
所沢支局 所長
長谷川 賀規さん

訪問介護や敬老施設長を経て現会に入職、現在に至る。エリア内の名所散策や食事処巡り等、何かと追求派。その人らしい人生のサポートを一緒に追求している。

NPO法人 きずなの会 所沢支局
☎04-2929-0701
所沢市御幸町5-8-1F