葛飾 柴又

寅さんの故郷
下町情緒溢れる
手軽なお散歩コース

柴又帝釈天 正式名称は経栄山 題経寺
写真は二天門
東京都葛飾区柴又7-10-3
開園:9:00~16:00 無休
休園:12月28日~1月3日 庭園「邃渓園」のみ休園
彫刻ギャラリー(拝観料400円)
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  「わたくし、生まれも育ちも東京葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、人呼んで 『フーテンの寅』と発します」とは、山田洋次監督の映画「男はつらいよ」で、渥美清が演じた「寅さん」の有名な口上。ここは日本人なら誰でも知っている寅さんの故郷だ。
 京成金町線の柴又駅の改札を出るとすぐ寅さんの銅像がお出迎え。ここからは、「柴又帝釈天」へと続く賑やかな参道が続く。映画の舞台にもなった団子屋やせんべい屋などがあり、食べ歩きを楽しめる。老舗の川魚料理屋、仏具や縁起物を売る店が軒を連ねていて、見て歩くだけも楽しい。
 柴又帝釈天は、江戸時代初期に創建された日蓮宗の寺院で、豊富な量の御神水が湧き出ている。入り口の二天門や、境内正面の帝釈堂には、細やかな彫刻が施されていて、樹齢数百年の「瑞龍の松」や美しい庭園もあり、見所も多い。
 東へ向かい「葛飾柴又寅さん記念館」へ。ここは、スーパー堤防の柴又公園と一体になった施設で、「男はつらいよ」で撮影に使用したセットや、貴重な映像、実物の衣装・小道具などを観ることができる。隣には、「山本亭」という大正時代に建てられた屋敷がある。東京で第1位に選ばれた庭園として有名で、庭を眺めながら抹茶をいただくことができる。柴又公園から河川敷におりると、歌で有名な「矢切の渡し」。対岸の千葉県とを結ぶ渡し船で、都内に唯一残る貴重な渡し場だ。
 懐かしい下町の情緒を味わえる充実の1日を過ごせる小さな旅だ。

柴又駅の寅さん銅像
『左足の親指に触れると幸運が訪れる』との噂がある。
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帝釈天門前参道商店街
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柴又帝釈天の帝釈堂
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葛飾柴又寅さん記念館
TEL:03-3657-3455
葛飾区柴又6丁目22番19号
営/9:00~17:00 休/第3火曜日
料金/一般500円 小・中生300円 65歳以上400円
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葛飾区山本亭
TEL:03-3657-8577
葛飾区柴又7-19-32 料金一般100円
営/9:00~17:00 休/第3火曜日
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矢切の渡し
TEL:047-363-9357(矢切渡船)
東京都葛飾区柴又7-18先
営業/夏季:毎日運航10:00~16:00頃
冬季:土日祝日、庚申の日のみ運航10:00~16:00頃
料金/大人片道200円、子ども片道100円
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(写真・文:山本 英二)