夏のお出掛け「丸神の滝」

埼玉県で唯一の「日本の滝100選」

埼玉県秩父郡小鹿野町(おがのまち)には、2つの日本百選がある。ひとつは日本百名山の「両神山」、そしてもう一つは、今回紹介する埼玉県で唯一「日本の滝100選」に選ばれた「丸神の滝」。この滝は、両神山に源を発する荒川の支流、小森川に流れ込む小渓の滝で、落差は約76m、3段に渡って流れ落ちるその姿は絹のように美しい。埼玉県民でもこの滝を知っている人は少なく、両神山の麓、いわゆる秩父のエリアの中でもかなり山深い場所に位置するため、観光者も少なく、当に秘境といった雰囲気を醸し出している。
バス停から滝までは、約30分の道程。ちょっと勾配のきつい山道なので、しっかりとした靴を履いていこう。滝壺の近くまでではなく、一汗かいて、見晴台まで登ることをお勧めする。滝全体の優美な姿を望むことができるからだ。春は新緑、秋は紅葉、滝全体が凍る厳冬期と、四季それぞれに美しい姿を見せてくれる。
見学の後は、温泉施設が併設された「道の駅・両神温泉薬師の湯」へ。散策の疲れを、弱アルカリ性の優しい温泉が癒してくれる。