
武蔵野の面影が残る歴史の街
湧水を求めてぶらり散歩
殿ヶ谷戸庭園
東京都国分寺市南町二丁目
問合わせ : 042-324-7991(殿ヶ谷戸庭園サービスセンター)
入園時間 : 午前9時~午後4時30分(閉園午後5時)
入園料 : 一般150円、65歳以上70円 ※小学生以下無料
休園日 : 12月29日~1月1日
交通 : JR中央線、西武国分寺線・西武多摩湖線「国分寺」下車 徒歩2分
ホームページ
自然散策と歴史探訪のロマンチックウォーキング
多摩川の支流「野川」に沿って世田谷から立川辺りまで、高さ10mから20mの崖が連なる。「国分寺崖線」と呼ばれ、太古の多摩川が武蔵野台地の南側を削ってできた河岸段丘だ。この崖線の下には湧水が多く、公園や寺社、などが数多く点在している。
国分寺駅の南口を降りて、歩いて2分。「殿ヶ谷戸庭園」は、この国分寺崖線の地形と湧水を巧みに生かして築かれた「回遊式林泉庭園」だ。樹木だけでなく山野草も多く、これからの季節、春を彩るカタクリやニリンソウなどとも出会うことができる。
殿ヶ谷戸庭園から南西へ歩くと「お鷹の道」という小川に寄り添った小径が現われる。このお鷹の道は今回の散歩のハイライト。この周辺には名水百選にも選ばれた「真姿の池湧水群」、江戸時代の長屋門がある「武蔵国分寺跡資料館」、「お鷹の道湧水園」、「武蔵国分寺跡」、「国分寺楼門」等があり見どころが沢山だ。
夏はホタルも舞うという澄んだ流れと武蔵野の面影を残す豊かな自然、万葉の時代より続く歴史を感じながら歩くと、心も体も癒されていくのが実感できる。
駅からゆっくり歩いて往復しても半日足らず。歩行者のための道標も整備されている。駅周辺はお洒落な美味しいお店も多いので、ぜひ出かけて欲しい。
1.お鷹の道 | |
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川には、小魚やエビが生息している。 |
2.真姿の池 | |
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皮膚病を病んだ絶世の美女、玉造り小町がこの池ので身を清め、元の美しい姿に戻ったという伝説がある。 国分寺市HP |
3.国分寺の模型(武蔵国分寺跡資料館) | |
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武蔵国分寺跡の出土品を展示。 国分寺市西元町1-13-10 電話:042-323-4103 入園料:一般100円、中学生以下無料 国分寺市HP |
4.七重の塔1/10模型(武蔵国分寺跡資料館) | |
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かつて、武蔵国分寺にあったとされる。 国分寺市HP |
5.国分寺金堂跡(武蔵国分寺跡) | |
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礎石を残すのみだが、武蔵国分寺跡は、全国の国分寺跡と比べても規模が大きいのが特徴。 国分寺市西元町1丁目から4丁目付近 電話:042-300-0073(国分寺市ふるさと文化財課) 国分寺市HP |
6.都立武蔵国分寺公園 | |
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湧水の水源保護のため整備された。 国分寺市泉町2-2-1 電話:042-328-8123 ホームページ |
(写真・文:山本英二)