悠・遊・色・彩 おとな散歩 シリーズ⑥ 日本人の心を華やかにする『桜』を愛でる

四季の移り変わりがある日本の春を象徴する『桜』は、私たちの特別な存在として愛されてきています。古く弥生時代には穀物の神が宿る木として祀られ、また「万葉集」や「古今和歌集」に詠まれている事から、日本文化の移ろいと共に親しまれてきたとうかがえます。
花が咲く前から、三分咲き・五分咲き・七分咲きと開花を待ち焦がれ、満開を迎え瞬く間に散ってしまう…、そんな美しくも儚さや名残惜しさが、私たちの心を一層魅了するのでしょう。春を告げる暖かな日差しのもと、私たちの心に深く根差している桜をゆっくりと愛でる時間を愉しんでみませんか? (写真提供/岡田 充 文/高橋牧子)

①川面を彩る 東川沿いの 桜並木と菜の花
所沢市内を東西に流れる東川は、地域に親しまれる桜の名所で、東京オリンピック(第一回)の開催を記念して西新井町から牛沼に至る約2㎞の両岸に桜の木が植樹された。現在では東所沢地区(オリンピック通り)までの全長約5.4㎞までに延び、約700本の美しい桜並木となって
いる。
牛沼付近からの川沿いの遊歩道は、のんびりと散策するのに最適で、満開の時期は桜のトンネルのような景観がれる人を魅了する。
桜の開花時期に合わせ、旭橋付近から約1.6㎞がライトアップされ、町内会の提灯も点灯されるので夜桜も愉しめる。車で訪れる場合は、同じく桜の名所の航空公園の駐車場(有料)が近く便利だ。

②新東京百景「北山公園」に佇むベニ枝垂れ桜
北山公園は、狭山丘陵や八国山を背景にし、水と緑に囲まれた自然豊かな公園で、季節ごとの花々や野鳥の姿を見ることができる憩いのスポット。
その園内北側を走る路線近くにある「三春の桜」と呼ばれるベニ枝垂れ桜は、10年以上前に市民から寄贈されたものだ。以降、毎年美しく、見事に咲き誇る。

③所沢市の景観資源指定山桜の大木「中峰一本桜」
多摩湖北側の里山に位置する中峰の一本桜は、所沢市の菩提樹山保全地域の一角にあり、個人の茶畑に芽吹いた山桜だ。
土地の所有者により丹精込めて育てられ、その方の名前から「みつこ桜」とも呼ばれ、地元で親しまれている。
都心の桜が咲き始める3月下旬頃に見頃を迎える。