CASE 3 実家がゴミ屋敷寸前。片付けを促すには?

先日久々に81歳の母が一人で住む実家に帰省したら、家の中がモノであふれ、いわゆる「ゴミ屋敷」の一歩手前の状態になっていて驚きました。中には、消費期限切れの食べ物も。私は物を処分するのを手伝うと言いましたが、「まだ使える、必要なものだから」と言い争いになってしまいました。何とか片づけさせたいのですが…。 (所沢市 56歳男性)

放置するのは危険。安全なお部屋に

最近、ご質問者様のように、実家の片づけで悩む人が増えています。このまま物が増え続けると、様々な問題が起きる可能性が高まります。火災のリスクが増す、災害時直ぐに逃げられないなどの危険や、転倒の事故にもつながります。掃除をしていないと、カビの温床となりやすく、病気の原因にも。さらにご近所トラブルにもなりかねません。お母様のご健康、安全のためにも、早急に対応すべきですね。

お母様の価値観の否定はNG
コミュニケーションが大切

お母様をなかなか説得できないとのことですが、あなたは、自分の価値観を押しつけていませんか?実家に住むのはお母様であり、あなたではないのです。お母様は物を大事に使うことを前提に生きてきました。「どうせ使わないんでしょ」と言わずに、「すぐに使わないのなら、とりあえず『一時保管箱』へ入れて移動させよう」などと言って、誘導しましょう。「片づけをしてあげる」という姿勢を見せてはだめで、例えば「薬が取り出しやすくなるね」など、片づくことのメリットを伝えるようにしましょう。「自分のことを思って言ってくれている」と感じられれば、片付けに対して前向きになる確率は高くなるでしょう。

実作業はプロの手も借りよう

いざ、片付けに取り組むとなると、お仕事もあるでしょうから、当事者だけでは大変で、相当な日数がかかるケースもあります。専門業者に依頼すれば、重たい荷物の運搬や、粗大ゴミの回収も任せることが可能です。業者を上手に活用するのもよいでしょう。
人生に向き合い、身の回りを整理することは、「今」をよりよく生きることにつながると思います。元気なうちにぜひ取り組んでくださいね。

回答者 ㈱RPG WORKS わいわいリサイクル
角田テルノ さん

所沢市にて、不用品回収、遺品整理、不要品買取などを手掛ける「わいわいリサイクル」の共同代表の一人。「どんな仕事でも笑顔でやります」がモットーで、低料金と丁寧な仕事で地元の熟年世代から高い支持を得ている。

わいわいリサイクル ㈱RPG WORKS
☎04-2968-3017
所沢市山口647-4
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