野生の白鳥が
飛来する
県内有数の越冬地
所在地 ： 埼玉県比企郡川島町八幡5-10-39（無料駐車場）
交通 ： 東武バス/川越駅発「八幡団地」行（本川越駅経由）
八幡団地バス停下車徒歩10分
問い合せ ： 川島町農政産業課、農政産業グループ
℡049-299-1760
ロシア北極圏より４０００キロの旅
埼玉県のほぼ中央に位置し、四方を川に囲まれた川島町。町内に流れる荒川の支流、越辺川（おっぺがわ）と飯盛川との合流点近くには、白鳥の飛来地がある。この地に数羽の白鳥が確認されたのが２００４年。以来、毎年飛来するようになり、近年では11月中旬から３月にかけて、約80羽の白鳥がこの地で冬を過ごす。越冬するために重要な条件は、安心して休める寝ぐらと食物があること。ここは、その両方がそろっている場所ということになる。
白鳥は数種類いるが、この地に来るのは「コハクチョウ」。ロシアの北極圏、ツンドラ地帯で子育てをして、全てが凍てつく冬の時期は餌を求めて約４０００㌖もの距離を旅してくる。
おすすめの観察の時間は早朝か夕方だ。早朝は、夜を過ごした白鳥が餌場である近くの田んぼへ飛び立つ姿が、夕方には戻ってくる様子が見られるからだ。間近で見る白鳥は大きく優雅で美しい。一度、飛び立つ姿や水に舞い降りる姿を見れば、必ずや感動することだろう。白鳥は野生の動物。観察の際は、静かにあたたかく見守りたい。
白鳥飛来地の下流、約１㌖には、「金笛」という名の醤油を造る笛木醤油の蔵元がある。「金笛しょうゆパーク」と名付けられていて、工場見学やレストランで食事もできる。地元の食材を使ったメニューをはじめ、醤油を使ったスイーツ、バウムクーヘンやソフトクリームなどが楽しめるので、立ち寄るのも良いだろう。
①早朝、飛び立つ白鳥
②夕方、餌場より戻る白鳥
③間近で見ると、白鳥の大きさが実感できる。
④近くの田んぼで餌を求める白鳥
⑤金笛しょうゆパーク
〒350-0152 川島町上伊草660
TEL：049-297-0917
営業時間：10：00～17：00 定休日：なし
創業230年以上の老舗。この地が選ばれたのは、川の近くで水運に恵まれていたから。
⑥笛木醤油の醤油蔵
見学は予約制。インターネット事前予約または、直接現地での受付。
醤油は、昔ながらの杉の木桶で仕込まれる。