小さな旅66 府中市 郷土の森博物館

府中市郷土の森博物館
中央の建物は、旧府中町役場庁舎
所在地/東京都府中市南町6-32 ℡042-368-7921
開館時間/9時~17時(入場は16時まで)
休館日/月曜日と年末年始(12月29日から1月3日)
入場料/大人300円、中学生以下150円
プラネタリウム観覧料/大人600円、中学生以下300円
交通/JR武蔵野線・南武線 府中本町駅から20分
中央自動車道・国立府中I.C.から約10分

多くの建築物と森全体が一体になった
野外博物館

見どころの多い博物館

人口約26万人。東京都のほぼ中央に位置する府中市。市の財政が豊かなため、公共施設の充実ぶりには目を見張るものがあるが、「府中市郷土の森博物館」も広大な敷地を持つ見どころの多い博物館となっている。
多摩川の北側自然豊かな場所にあり、敷地面積は約14㌶。ここの最大の特徴は、かつて市内にあった江戸時代から昭和初期の建物8棟を移築・復元されていることであろう。その建物のひとつ旧府中尋常高等小学校校舎は、当時の教室が再現されていたり、学校給食の歴史や当時の教材や生徒の作品などが展示され、懐かしさのあまり思わず見入ってしまう。他にも旧家の住宅や、役場、郵便局、水車小屋などが復元されているが、雑木林や畑、水田なども関連して配置されている。
府中市は武蔵国の国府という中心地であったため遺跡が多い。博物館本館では、府中の歴史・民俗・自然をテーマに常設展示されている。また、1億個もの星を映し出す関東最大級のプラネタリウムもあるので、ぜひ体験したい。
ここを訪れたなら立ち寄りたい近隣のスポットを2つ。1つ目はユーミンの「中央フリーウェイ」の曲でもおなじみのサントリー最初のビール工場(要事前申込み)。工場見学に加え、たっぷり試飲もできるので、ビールが好きな方はぜひ。2つ目は大東京綜合卸売センター。一般に開放されている昭和の香りが漂う何でも揃う卸売市場で、安くて新鮮なメニューが味わえる食堂も多く入っている。

①旧府中尋常高等小学校校舎
②水車小屋 かつて武蔵野で多く見られた、「胸掛け式」と呼ばれる形式の水車
③博物館本館
④博物館本館常設展示室
⑤サントリー 〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野
 東京都府中市矢崎町3-1 
 ℡042-360-9591(工場見学予約受付電話)
 営/9:30〜17:00
 所要時間 約70分 (製造工程見学+試飲)
 交通/JR南武線・京王線「分倍河原駅」から無料シャトルバス運行
⑥大東京綜合卸売センター
 東京都府中市矢崎町4−1 ℡042-364-8211
 営/5:00〜17:00 休/日曜・祝日