
埼玉県天然記念物 上谷の大クス(かみやつのおおくす)
所在地/埼玉県入間郡越生町大字上谷634付近
℡049-292-3121(越生町産業観光課 観光商工担当)
交通/JR八高線・東武越生線「越生駅」 バス 10分
梅林入口バス停 徒歩 50分
車:関越道鶴ヶ島ICより約20km(45分)
越生の山中に佇む
千年の時を生きる関東一の巨木
県内人気ナンバーワンの巨木
越生町の標高約250㍍の山中にある「上谷の大クス」(かみやつのおおくす)。幹回りは約15㍍あり、関東最大。樹高は30㍍、樹齢千年以上と推定されており、県の天然記念物になっている。クスノキは本来温かい所を好む木で、西日本に多く大木も見られるが、関東地方の山間部でこのような巨木に成長するのは極めて珍しいとのこと。昭和63年度に環境庁が実施した「みどりの国勢調査」で、全国巨木ランキング第16位、県内第1位に認定されている。また、県により令和2年に実施された人気投票「埼玉巨樹番付」で、投稿樹木104本中みごと1位に輝き、東・横綱の称号を獲得した。
木の見学用にウッドデッキが設置されているが、2024年11月現在、枝の破損が確認され立入り禁止になっており、間近で見学できないのは残念だ。しかし、広大な範囲に張り出した枝、小山のように盛り上がった枝葉、太い幹を見ることができ、巨木のもつエネルギー、神秘性を感じることができるだろう。
折角ここまで来たのなら、足を伸ばしたい近隣の場所を2つ。「いこいの里大附」では、地元のご婦人達による打ち立てのそばを味わうことができ、地元の農産品や特産品も購入することができる。「弓立山」は、標高427㍍足らずの低山だが、その眺望は感動モノ。関東平野一円、さらに茨城、栃木や群馬、奥多摩の山々を見渡すことができる。車利用ならば、駐車場から歩いて15分足らずで山頂まで行けるので是非。
①上谷の大クス
現在は立入禁止になっているウッドデッキ
②いこいの里大附(そば道場)
ときがわ町大字大附425番地
℡0493-65-0322 11:00~14:00
休/水・木 年末年始
③いこいの里大附で土・日・祝限定で提供される二八そば(天ぷら付 1300円)
④いこいの里大附で販売される地元の農産品
⑤周辺はみかんの産地。特にゆずが有名。
⑥弓立山山頂からの眺望
標高427メートルの弓立山山頂からは、冬の空気の乾燥した日には都内の高層ビル群や茨城県、栃木県、群馬県の山々を見渡すことのできる。