小さな旅68 天覧山

山頂付近の岩場から飯能市街を望む

所在地/埼玉県飯能市飯能
西武池袋線飯能駅より山頂まで徒歩40分
西武池袋線飯能駅より国際興業バスで10分
「天覧山下」バス停下車から山頂まで徒歩25分

眺望と自然と
歴史を楽しむ
魅力溢れる低山

愛宕山、羅漢山から天覧山へ

埼玉西部エリアの住人ならば、学校の遠足などで行ったことがある人が多いのではないだろうか。飯能駅から歩いていける手軽に登れる山とあって、多くの人に親しまれている。この山は以前、山麓にある能仁寺に愛宕権現を祀っていたので、愛宕山と呼ばれていたが、江戸時代、5代将軍・綱吉の病気平癒のお礼に、生母・桂昌院が十六羅漢の石仏を奉納したのをきっかけに、羅漢山と呼ばれるようになった。現在の名前になったのは、明治16年、この地で近衛兵の演習が行われた際、明治天皇がこの山頂から統監したことによる。
麓の能仁寺から山頂まではゆっくり歩いて30分程度。山頂へは、舗装道路の終わる「天覧山中段」から二手の道に分かれるが、十六羅漢の石仏や、ちょっとスリリングな岩場がある左コースをおすすめする。標高197㍍の山頂からの眺望はよく、飯能市街が一望できるのはもちろん、奥武蔵・奥多摩の山々のほか、富士山も望むこともできる。
少し体力に自信のある人は、北西にある多峯主山(とうのすやま)を目指そう。登山道中の見返り坂は源義経の母・常盤御前があまりの風景の良さに何度も振り返ったという伝説がある。山頂には経文を書いた石が埋められている経塚があり、霊山と崇められてきたようで、歴史的な遺構も多い。
付近の飯能河原、宮沢湖、巾着田などを結ぶハイキングコースが整備されているので、一緒に巡るのもよいだろう。

①十六羅漢の石仏
②多峯主山山頂
③見返り坂
④雨乞池 多峯主山山頂付近にあり、水が枯れたことがないと言われている。池の水を濁すと雨が降るといわれ、鼻をつまみ息をとめて7周まわると龍がでるという伝説も。
⑤能仁寺の庭園 室町時代に開山した曹洞宗のお寺で、飯能戦争など幕末の歴史にもなった。天覧山の斜面を利用してつくられた庭園は一見の価値あり。
飯能市大字飯能132 庭園見学9:00~16:00
拝観料300円
⑥OH!!!~発酵、健康、食の魔法!!!~
能仁寺の敷地内にある発酵食品のテーマパーク。ショップやカフェ、レストラン、体験施設がある。
℡042-975-7001