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新年は、福男『純烈』でスタート!

『明治座新春純烈公演』の意気込みを語る

人気・実力を兼ね備えた歌謡コーラスグループ『純烈』が座長を務める『明治座新春純烈公演』が、2025年1月7日(火)~28日(火)まで、東京・明治座にて上演される。これまでも、明治座や新歌舞伎座で座長公演を務め、今年11月には念願の日本武道館でのライブも直前に控えるなど、確実に活躍の場を広げている。スーパー銭湯の大広間が主戦場だった時代から、独自のスタイルで唯一無二のグループに成長し、今や全国区の人気者だ。
今回上演される『明治座新春純烈公演』は、エンターテインメント性溢れる芝居と、純烈コンサート2025の2部構成で展開される。第1部の描き下ろしコメディ『俺たちはダディじゃねえ!』は、1950年代のアメリカが舞台。新たな純烈の魅力が発見できる新鮮な内容となるだろう。第2部のコンサートでは、お馴染みのヒット曲から最新曲まで、劇場版特別バージョンで純烈の魅力を余すとこなく届けるステージとなっている。
所沢ミューズでのコンサートから3年、ますますパワーが増した彼らの新年早々の挑戦、『明治座新春公演』は、来年3月に純烈から卒業の『岩永洋昭』が出演する最後の劇場公演となる。思いもひとしおの4人に、舞台への意気込みを語っていただいた。
(聞き手 高橋牧子)

スクリーンの世界に憧れた少年時代

岐阜の田舎町で多感な中学時代を過ごした三浦浩一さん。彼が育った街には『名画座』があり、ちょくちょく映画館に通う日々だった。『ウエスト・サイド物語』『草原の輝き』『風と共に去りぬ』など、数多くの名作に出会い、スクリーンの世界に引き込まれていった。ジェームス・ディーンに憧れ、中学を卒業する頃にはすでに映画俳優になる決心をしていたと言う。
「中学を卒業したら直ぐにでも上京し、俳優養成所を受けるつもりでいました。ところが父親が『高校くらいは出ておけ』と猛反対、やむなく地元の高校に進学したのです。そこで出会ったのが、全日本剣道選手権大会で2位となった剣道部顧問の先生です。当然演劇部に入るつもりでいたものの、『身近にこんな素晴らしい先生がいるのなら…』と考え、剣道部に入部したのです。今思えば、この時の剣道部での教えにより、心身共に鍛えられたおかげで、厳しい世界である『俳優』という道を貫けたのでしょう」

エネルギー全開で届ける座長公演

後上「今回で3回目の座長公演となりますが、1回目、2回目に良い評価を受けたという事で、今回3回目のお声掛けをして頂いていると思います。3回目の評価は、4回目の有無で結果が証明されます。今後も座長公演が続けられるよう、お客様に喜んで頂き、良い公演となるよう努めていきたいですね」
白川「今まで座長公演をやらせて頂くたびに、毎回必ずといって何かが起こるのが『純烈』です。今回は3月で岩永が卒業になるので、このメンバー4人での座長公演はこれが最後になります。できるだけ多くの皆様に観て頂けるよう精一杯頑張りますので、応援宜しくお願いします!」
岩永「卒業を控え、今回の公演はラストスパート。純烈に加入前には、座長公演の経験がありませんでしたが、この新春公演で座長公演は2回目となります。お客様はもちろん、スタッフの皆様、そして自分自身も一生に残る作品にしたいという気持ちで新春公演に挑んでいきます」
酒井「今回、明治座公演から大阪の新歌舞伎座公演と続き、初めての長丁場となります。年末に力を抜くことなく駆け抜けて、新春公演を迎えたいと思います。『岩永の卒業までは、気を抜かないぞ!』という気持ちで、皆で力を合わせていければ…。今から長いマラソンに挑むような感覚ですね」

1950年代アメリカが舞台のコメディへの挑戦

後上「今はまだ台本は初校の段階です。今ある内容に、稽古中に出て来た色んなアイデアやキャストさんのスパイスを生かし、少しずつカタチを変えて最終的にクオリティの高い満足のいく作品に仕上がっていくと思っています。目の前にいる人が劇場から笑顔で帰っていく姿が見られるよう、今日1日を大切に努めていく…それの繰り返しです」
白川「僕は一見花形パイロットの役なのですが、その実は?…、謎の要素が沢山あります。展開がどうなるのか今は見当がつかず、これから変化があると思います。でも、日々の色んな疲れやストレスを抱えていらっしゃる方々が、ステージを観て元気になれる内容になると確信しています。今回の舞台でも、お客様の拍手や笑顔が自分の原動力になっています」
岩永「今回の台本は日替わりネタで空白になっているシーンが多いのですが、公演回数が多いと厳しいですね…。滑ってしまうと自分が舞台を台無しにしてしまいかねないですし。今回は卒業という事で、僕にオイシイ(主人公)台本になるかも、と、リーダーの言葉が…。でも僕は一生懸命演じるだけで、何も考えていませんけど(笑)」
酒井「僕は、大リーガーの役という事で、ポスター撮影ではユニホーム姿です。一人で大谷さんと通訳の方を演じるのかな…(笑)、とイメージしています。脚本の横山さんも演出の村上さんも、1回目から連続3回目までご一緒していますので、信頼をおいています。若いキャストさんも多く、僕達が逆にエネルギーを与えてもらえる側になる事も、今から楽しみですね!」

純烈パワーであなたを元気に

酒井「今、こうして自分たちが明治座の舞台に立たせて頂いていることが不思議で、でも現実なので『何が何でもやらなきゃ!』という気持ちになります。色んな不安を抱え複雑な気持ちになった時に、誰の背中を見るかと言うと、それはやはり『北島三郎』さんです。身近な手本として、あれだけやり切った方がいらっしゃると、諸先輩方のバトンを感じる自分がいるのです。自分はどこまで出来るかわからないけれど、次の世代にバトンを渡すまで頑張らなくてはいけないと思っています。
今回の舞台を多くの方に観に来て頂きたいのは勿論ですが、特に元気が無かったり沈んだり…自分の矢印が下がってしまっている方には、思い切って一歩踏み出して劇場に足を運んでほしいと思います。劇場まで来るのもシンドイ方もいらっしゃるかもしれませんが、客席に座ってさえ頂ければ、僕らが何とかします!後はお任せあれ。ミラクル純烈パワー、ぜひ浴びに来て下さい」

Profile
白川裕二郎 (しらかわ ゆうじろう)
1976年12月11日生まれ A型 神奈川県出身 
2002年、『忍風戦隊ハリケンジャー』のカブトライジャー役で俳優デビュー。元大相撲力士という異色の経歴をもつ、歌唱力抜群のメインボーカル。

酒井一圭 (さかい かずよし)
1975年6月20生まれ AB型 大阪府出身
1985年子役デビュー以来、多くの映画やTVドラマに出演。『百獣戦隊ガオレンジャー』のガオブラック役。リーダー兼プロデューサーとして裏方にも回る『純烈』のまとめ役。

後上翔太 (ごがみ しょうた)
1986年10月23日生まれ O型 東京都出身
元理系大学生の最年少メンバーで、グループの中では弟分的存在。2021年9月に公開された純烈初主演映画『スーパー戦闘純烈ジャー』で戦隊ヒーローデビュー。

岩永洋昭 (いわなが ひろあき)
1979年11月23日生まれ A型 長崎県出身
大学在学中にモデルデビュー。2008年『トミカヒーローレスキューフォース』出演で知名度を上げ、後『仮面ライダーオーズ/000』に出演。2023年1月より『純烈』に加入。