小さな旅74 小林家住宅

重要文化財 小林家住宅
所在地/東京都西多摩郡檜原村4994
℡090-5543-0750(小林家住宅管理事務所・モノレール予約)
開館時間/夏期(4月~10月) 10:00 ~16:00
     冬期 (11月~3月) 10:00 ~ 15:00
休館日/火曜日(祝日の場合は翌日)及び年末年始 入館無料
交通/JR五日市線「武蔵五日市駅」より「藤倉」行きバス(50分)
終点「藤倉」バス停より徒歩1.5km(20分)
小林家住宅総角沢モノレール駅
車:圏央道あきる野ICより約27km(50分)、P有り

東京、檜原村
尾根上に建つ天空の古民家

モノレールで行く山岳古民家

檜原村は、東京都の西部に位置し、本州内東京都における唯一の村。重要文化財・小林家住宅は、檜原村の陣場尾根と呼ばれる標高約750㍍の尾根上に建つ山岳古民家だ。江戸中期に建てられた一帯の民家の生活を伝える貴重な住居として、昭和53年に重要文化財に指定されている。平成20年までは一般住居として利用されていたが、平成23年から3年にもわたる保存・修復工事を経て、創建当時の姿へと復元された。
車では近づけない山間部にあるため、モノレール(事前予約制)に乗って向かう。このモノレールは、同住宅修復工事の資材運搬のため敷設されたもので、修復完了後は檜原村に移管。
その後観光客用途に変更された。全長は約384㍍、最大傾斜は43度もあり、約15分のスリルを楽しめる。
小林家住宅は、明るく開けた尾根筋にあるので、眺望が素晴らしい。炭焼きなどをして暮らし、自然と共生した人々の生活に思いを馳せよう。建物は入母屋造りの重厚な茅葺屋根が特徴。内部は、自由に見学でき、黒光りした太い大黒柱や梁が年代を感じさせてくれる。建物の裏手にあるかつて畑だった場所は、つつじ公園として整備されている。例年3月末から4月中旬にかけて、赤紫のミツバツツジが咲き競う。この時期にぜひ訪れたい。
自然豊かな村内には数多くの滝があるが「雨乞いの滝」は、小林家住宅モノレール乗り場から徒歩約5分。円形の淵に真っ直ぐに流下する神秘的な美しい滝だ。

①小林家住宅モノレール
 乗車の1時間前までに電話で予約が必要。(℡090-5543-0750)乗車無料。9人乗りのミニモノレールで、杉木立の中の急斜面をゆっくりと登る。
②小林家住宅外観(南側)
③小林家住宅の内部
 季節ごとの展示や、イベントなども開催される。
④オリジナル木札ストラップ(1,000円)
 小林家の家紋とされる「鶴丸」と咲き乱れるミツバツツジをモチーフとしたこだわりのデザイン。売上金の一部は小林家住管理団体に寄付されるのでぜひ。
⑤雨乞いの滝
⑥檜原きのこセンターの舞茸
 檜原村藤倉5169(℡042-598-1001) 標高850mの高地で舞茸、あわび茸を栽培。直売も行っているのでマイカーで行く人は立ち寄りたい。